第1話 プロローグ①

【SFファンタジー】瞬間移動できるマシーンで無双状態

「私達の戦艦がハデスに、見つかったって、本当ですか?」

色白の少女が長い髪を揺らしながら、司令部に駆け込んできた。

少女の名は、フロレンティナ、17歳。最年少で宇宙第4艦隊の

の情報局曹長に着任したばかりだった。

フロレンティナの質問に、大佐のマッテオが大きな声で、返答した。

「ああ、そうだ。我々は急いで、戦闘準備を整える!君たちは至急、シェルタールームに避難してほしい!」

フロレンティは桜色の唇を震わせながら

「いいえ!私たちも戦います!」

マッテオに向かって目つきを鋭くした!

「君たちは、非戦闘員なんだ!銃撃戦に参加する必要はない!」

「私たち情報局も軍の組織!戦闘員ですよ。ライフルの訓練は受けています」

マッテオは小さなため息をついて。

「君のような、優秀な技術者を、失いたくはない!わかってくれ!」

「…」

「すぐにシェルタールームに向かうんだ!」

フロレンティアは、不本意な表情を浮かべながらも、垂れてきた、前髪を払い。

「…。わかりました、絶対に勝ちましょう!大佐!」

「…」

マッテオが急にうつむき始めた。

「大佐?どうされたのですか!?」

フロレンティナは問いかけた。

すると、マッテオは、フロレンティナに歩み寄り、周囲に聞こえないような小声で話す。

「フロレンティナ曹長」

「は!」

「遺書を残せ」

「え!?」

フロレンティナは、大佐の想定外の言葉に、ポカンと口をひらいた。

「…」

「大佐、どうしたのですか!?なぜ、最初からそんな、あきらめるようなことを?」

「君はまだ若い。若者が死ぬ寸前の未練の言葉を、私は幾度も耳にした。だから、せめて遺書だけでも」

「どういうことですか!?大佐!」

「すまない」

「大佐」

マッテオは重い口を開いた。

「あまり公にしたくないが。残念ながら、今回の戦闘、我々の生存率は限りなくゼロに近い」

「!!」

「今、こちらに向かっている敵機はG3500!人類が一度も勝ったことがない、脅威の戦闘能力を持った殺人マシーンなのだ!」

「G3500!?地球で人類大虐殺に使用された、無人二足歩行型の兵器」

「そう、キメラだ」

「!!」

フロレンティナは恐怖で、顔が青ざめた。

「よく、知っていたな。」

「はい。私が生まれるもっと前に。我が第4艦隊はもともと、当艦のノーベルライナーを中心に護衛艦を4隻、駆逐艦2隻の編成だったと聞いています」

「そうだ。まさに、艦隊と呼ばれるにふさわしい編成だった。しかし、キメラとの戦闘で、当艦以外、全てを失った。今では、第4艦隊と名乗りつつも、実際、戦闘を行うのは、当艦のノーベルライナーのみ。あの時、この戦艦が逃げ切ることができたのも、ほとんど奇跡だった」

「その、キメラと再び、相見えることになるとは」

「距離は240万キロ、3時間後に当艦隊と接触する。」

マッテオは震えた声で話す。

「240万キロを3時間ですか!?速すぎる…」

先程まで強気だったフロレンティの表情。

震えた声になっていた。混乱しそうなになる自分を必死で耐えていた。

「奴らの性能は、日に日に増している」

「…」

「敵機の速さからして、戦闘回避は不可能だ。君は、シェルタールームに備えられた脱出カプセルに、乗り込め。銃撃戦に入ったら、隙を見て、脱出するのだ。できるだけ、遠くに逃げてくれ!」

フロレンティナは首を横に振った。

「カプセルで脱出しても無駄です。すぐに見つかって撃墜されるだけですよ、大佐」

「フロレンティナ…」

フロレンティナは、何とか強気の笑顔を作った。

「私たちは、シミュレーションを何回も繰り返し、戦闘の分析情報を持っています。脱出カプセルでは、あの殺人マシーンからは逃げ切れません」

「くっ!なんて事だ…」

フロレンティナの言葉を聞いたマッテオは、机を叩き、悔しがった。

「私も戦います!絶対に勝ちましょう、大佐!」

フロレンティナは、絶望感から溢れる涙を堪えることはできなかったが、マッテオの前に戦いの決意を必死で示した。

マッテオも、なんとか顔を上げ

「ああ!もちろんだ」

「それから、私は遺書を残しません。でも、やることがあるので1時間ほどよろしいでしょうか?用事を済ませたら、すぐに駆け付けます」

「問題ない」

「ありがとうございます。では失礼します!」

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